小児歯科 PEDIATRIC
小児歯科
小児期から歯科医院に慣れていれば、成長してからも定期検診やメインテナンスにつながりやすく、生涯にわたってお口の健康を保ちやすくなります。また、定期的に通うことで虫歯のリスクも低減できますから、ぜひお子様と一緒に当クリニックをご利用ください。
小児歯科の予防治療
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シーラント
歯科用のプラスチックで溝を埋め、汚れを溜まりにくくする処置をシーラントと呼びます。小児期の虫歯予防に効果的です。特に6歳臼歯という、最も早く生えてくる永久歯の治療に適しています。
- 治療時間・回数
- 1回の施術は約5分~20分です。(※塗布する歯の本数により前後します。)
年に3回~4回行うのが効果的です。(※虫歯になりやすいお子様の場合は月に1回程度がお勧めです。) - 注意点
- シーラントは虫歯予防に役立ちますが、それだけで十分なわけではありません。毎日のブラッシングを丁寧に行うことや、フッ素塗布などを利用すること、食生活などに気を配ることなどでお口を守っていきましょう。
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フッ素塗布
乳歯や生えたばかりの永久歯は、歯の表面の「エナメル質」が薄いことが特徴です。そのため、虫歯に感染するリスクが高くなっています。そこで有効なのがフッ素塗布です。フッ素は歯質を強くしたり、細菌の繁殖を抑えたりするなどのメリットがあります。
- 治療回数
- 年に3回~4回行うと効果的です。(※虫歯になりやすいお子様の場合は月に1回程度がお勧めです。)
- 注意点
- フッ素塗布は虫歯予防の代表的な処置ですが、それだけで虫歯予防が十分というわけではありません。毎日歯磨きを丁寧に行うことや、食生活などにも気を配るなどして虫歯リスクを下げましょう。
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クリーニング(PMTC)
PMTCは歯科衛生士がプロの知識と技術を利用し、専用機器を使って行うお口のクリーニングです。セルフケアでは落とせない汚れを一掃するので、虫歯や歯周病予防に役立ちます。また歯面の着色を落とすので見た目もスッキリします。
予防歯科 -
定期検査
ご家庭で行う歯磨きは虫歯予防に欠かせませんが、それだけで十分に予防できるわけではありません。丁寧に歯磨きをしていても、歯垢や歯石は少しずつ蓄積するからです。
定期検診をご利用いただければ、お口をきれいにするだけでなく、検査で状態を確認し、悪い部分を早期治療できます。またフッ素塗布やシーラントなどの予防処置も提供します。
小児歯科Q&A
- Q
乳歯の虫歯は永久歯に関係あるのでしょうか?
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A
お口の中の虫歯菌が増えてしまうのはもちろん、乳歯が虫歯になって自然な生え変わりより早く失うと、永久歯の歯並びや噛み合わせが乱れやすいことがわかっています。また、虫歯が原因でしっかり噛めないと顎が十分に成長しにくいなど、多数の弊害があります。
- Q
フッ素配合歯みがき粉の効果的な使い方はありますか?
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A
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Point.01
素濃度950ppm程度の歯磨き剤がおすすめです、小さなお子様であれば、濃度500ppm近辺のものを、軽くゆすぐ程度でご利用ください。
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Point.02
商品の説明書きを見て、使用量を守るようにしてください。少なすぎると十分な効果が出ません。
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Point.03
歯磨きの後にうがいをし過ぎると効果が低下します。コップ1/3程度の水で、2回程度のうがいをすれば十分です。
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Point.04
睡眠中は唾液の虫歯予防作用が効きにくいので、寝る前にフッ素配合歯磨きを使うことをおすすめします。
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- Q
キシリトールガムを食べさせるのは、子どもの虫歯予防になりますか?
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A
糖分を含まないキシリトールガムは虫歯予防に役立ちます。ただし、おやつを食べ続ける習慣に繋がらないようご注意ください。
- Q
仕上げ磨きは何歳まで必要でしょうか?
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A
お子様自身の歯磨きの習得具合にもよりますが、10歳くらいまでは仕上げ磨きは必要でしょう。そのころにお子様自身が磨けているかを確認して続けるかどうかご判断ください。
- Q
子どもが暴れて歯磨きがしっかりできません。対処法はありますか?
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A
いきなり磨き始めると嫌がるお子様もいるでしょう。親御様や、上のお子様が磨いている姿を見せて、真似させることをおすすめします。また、自分から磨くことや、磨けていることを褒めながら習慣づけていきましょう。
- Q
フッ素塗布はどれくらいの頻度がおすすめですか?
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A
一般的には、歯が生え始めて1~2年程度は3ヶ月に1回程度のフッ素塗布をおすすめします。ただし、虫歯リスクが高いお子様であれば、毎月1回のご利用をおすすめすることもあります。
- Q
歯磨きはしているのに、なぜ虫歯になってしまうのでしょうか?
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A
磨いているつもりでも磨けていない場合がありますから、カラーテスターなどで磨き残しを確認してください。また、ダラダラと食事やおやつを食べることや、糖分が多いものを頻繁に与えることもリスクとなります。
- Q
乳歯は生え変わるのに本当に治療は必要ですか?
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A
乳歯を虫歯で失うと永久歯の歯並びが乱れますし、悪化するとお子様が痛みで苦しむことになるので、虫歯を放置することは好ましくありません。また、虫歯ができやすい環境があれば、早めに改善しましょう。
- Q
乳歯が抜ける前に、裏側から永久歯が生えてきてしまいました。大丈夫ですか?
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A
多くの場合は問題ありません。ただし、スムーズな生え変わりのためには、乳歯を抜いたほうが良い場合もありますので、ぜひご相談ください。
- Q
子どもの噛み合わせに違和感があります(反対になっている)。放置していて悪影響などはないでしょうか?
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A
歯が生え始めたばかりの時期には反対咬合でも、その後自然に解消できることが多いです。ただし、3歳くらいでも改善されていなければ、歯列矯正を行うかを一緒に検討しましょう。
- Q
子どもはどこで虫歯菌をもらってくるのでしょうか?
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A
新生児のお口の中には虫歯菌は存在せず、家族からの感染が多いと言われています。とはいえ、感染すれば必ず発症するわけではなく、ケアが不足して細菌が増えることや、糖分を多く取ることなどでリスクが上昇します。